2023年11月5日、市川市中央図書館で開催した「いちかわのほほん古本市」ですが、当日の図書館への来場者数は17時の時点で、約2,800名でした。この数字は通常の土日の図書館来場者の約1.5倍とのことです。
図書館の利用は図書館法で無料と定められているため、施設の構造上、正確な来場者数を計測することはできず、また、純粋に図書館利用者とイベントへの来場者の線引ができないのですが、このくらいの方が、ぷちマルシェのある図書館外構部から一箱古本市が開催されているエントランスロビーを通過されたという参考になります。
今回、同一年度に二度の開催としたのはプルーフ・オブ・コンセプトによるスモールスタートとしたからです。そもそもがイベント会場として造作されておらず、また、誘導導線を含めた詳しい施設の状況や近隣の交通状況も分からず、運営側として集客よりも安全を優先しました。
おかげさまで一人も怪我をすることなく、事故もなく開催することができました。イベントの最初の一歩は「自分が怪我をしない、人に怪我をさせない」だからです。これは自分が広告会社へ就職して研修期間中に教えていただいたイロハのイの一つです。
また、外構部のぷちマルシェ、フードエリアでは14時過ぎには完売する店舗もあり、ほとんどの出店者の方が16時の閉場前に完売し、撤収した後にめいめいに会場内でゆったりと過ごしていらっしゃいました。
一箱古本市エリアもお持ちいただいた本の半分や自作のポストカード、小物類も完売したという声を耳にしました。
このイベント、開催までの道のりは行政とのやり取りもあり、決して楽ではありませんでした。なにしろお互いに初めての試みです。時には陽の差すこともありましたが、そのほとんどは風雪と茨の道でした。そういう意味では大きな決断をもって庁内調整を引き受けていただいた中央図書館館長をはじめ、図書館司書の方には慣れないイベントの誘導などにもご協力をいただきました。
加えて告知のために市川市が関係する秋口のイベントでチラシの配布を頂いたり、教育委員会だけでなく、市長部局の方のご尽力もいただきました。
「図書館で一箱古本市」って、なんじゃそりゃ!?というところへ飛び込んだ、私たち実行委員のファーストペンギンとしての心意気も少しはありましたが、行政財産をお借りしての、なにより普段は借していないところなので、中央図書館館長も大変な苦労があったとお見受けしています。
コルトンと図書館の間の交差点に案内看板を一つ置くにしても、道路占用許可はこっち、生えてる雑草を刈るのはあっちの所管と第一庁舎、第二庁舎と暑い夏の日に汗を流して行ったり来たりも、終わってしまえば笑い話です。
本当に多くの方にお越しいただきありがとうございました。
図書館内は飲食ダメですよ、外構部にゴミは捨てないでくださいね、と、張り紙をしておいただけで、本当にゴミ一つ落ちていないイベント会場で、ご来場者とご出店者のマナーとモラルの高さを改めて実感しました。
来年度は市政90周年、中央図書館のある生涯学習センターは30周年とアニバーサリーイヤーです。
来年の話をすると鬼が笑うと言いますが、未来予測は不可能なので、またあの会場で皆さんにお会いできたらいいですね。
いちかわのほほん古本市実行委員会一同 拝
【追記】
当日、皆さんから戴いたチャリティはすべて図書購入費に充てていただくということで、中央図書館にお預かりをいただきました。ご協力をいただき、誠にありがとうございます。