会場となる市川市立中央図書館

いちかわのほほん古本市
市川市立中央図書館

普段、図書館を利用していて不満に思うことがあります。

それは「なぜ、(いつも)読みたい本が無いのか」ということでした。リクエストカード(リクエストできるのは一日に三冊までで、webからはできません)というのを書いて提出すると購入してくれる場合もあるし(週に一度、蔵書の構成を検討する会議みたいなのがあるらしいです)、そうでない場合は蔵書のある他の図書館から借りてくれます。とても時間はかかるけれど。

また、一方、ベストセラーのような沢山の人が「読みたい」と思う本は複数(複本と言うそうです)買ってくれるのですが、それでも蔵書に対して予約が百人に近い数で並ぶと、手元に借りられるまで数ヶ月先ということもあります。それで他の自治体の図書館行政の実態的なものを調べてみたことがあるのですが、全国に1,700余ある自治体の中でも市川市の図書館行政は松クラス(政令指定都市除く)にあるということがわかりました。

たとえば複本を買ってくれない自治体もあるそうで、実際にそこの図書館へ行ってみて、利用している人に話を聴いてみたら確かにそうで、「生きてる間には(予約した本が)回ってこないんじゃないかと思うわよ」と冗談ぽく言ってた人もいました。

他にはwebからの予約・検索、返却場所と時間の柔軟性、みどり号という巡回図書館や公民館に置かれた図書室などです。あと、よく読まれる本はほつれや破れなどを考慮して、貸出回数100回程度を目安に買い替えてくれるそうです。

『ユネスコ公共図書館宣言 1994年』によると「公共図書館は、その利用者があらゆる種類の知識と情報をたやすく入手できるようにする、地域の情報センターである」とされています。

IT化は情報の民主化でもありました。

でも、これだけネットが発達してスマホをみんなが持つようになり、知らないことはすぐに調べることができるけれど、それで何人が利口になったのか、という疑問があります。

過去三十年を見ても、義務教育で手に入れられる考え方のスキルにどのくらいの変化があったのか。世の中の複雑性、科学や世の中を動かしているいろんな技術がどんどん進んでいるのに、そこに教育が追いついていっていないんじゃないか。それなら、自分で本を読んで勉強するしか他に手立てがなく、そのために図書館は大切な存在だよね、と、ずっと、考えていました。

このイベントを企画、立案し、実行委員会を組織できる仲間を集めて、と、いま流行りのゼロリスク思考からは程遠いことをしているなと感じることもあります。まるで、大昔、食料を手に入れるためにマンモスと闘ったり、新しい居住地を求めて丸太の船で大海原へ漕ぎ出していくようなことをしてるんじゃないか、読みたい本があるならネットでポチればよっぽど楽だよね、と。

今の時代はそれくらい簡単で便利なオプションがあるのだから。

しかし、差し出した手にこそぶどうの房は落ちてくる、きっと楽しいイベントにできるように実行委員全員が楽しんで準備をしています。

初めての場所で初めての開催です。
プルーフオブコンセプトのスモールスタートでも、最初の一歩を踏み出すファーストペンギンとして飛び込もうと思っています。

Ref.「市民協働による図書館整備の研究」Research on the Creation of Libraries through the Collaboration of Citizens: The Policy Formation Process in Setouchi City, Okayama Prefecture  p.49

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